おとそ

おとそとは、今を去る1,700年前、中国の「三国志」で有名な関羽張飛の活躍した三国時代に名医華陀が、1年間の災難厄除のために、種々の薬草を調合して酒に浸して飲んだのが始まりといわれています。邪気を屠(ほふ)り、魂を蘇(よみがえ)らせるところから「屠蘇」(とそ)と名付けられました。この習わしは、平安時代の初めに我が国に伝えられ、民間に広まるにつれて、「福寿を招く」といわれ正月の縁起行事とされています。元旦に雑煮を祝う前に年少者より順次1年の健康を祈念して飲む習わしです。